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柚子双和茶 : 蒸すと焼く✖️9回

〜手間暇をかけで


ずっと前から作って欲しいと言われてましたが、中々向き合う時間がなくてようやく今年はできました。

とても質の良い薬剤が韓国から届きました。


黄耆、白芍薬、桂皮、ナツメ、当帰、熟地黄、甘草、川芎、

左から時計周りの順

この八種類が双和茶を作るときの基本的な薬剤であります。


四物湯と黃耆建中湯を合わせて物が双和湯쌍화탕であります。

これはドラマで日本でも知ってる方が多い韓国の医書『東醫寶鑑

』に載っている処方です。

名前から感じられますが、陰と陽の調和を意味しています。

代表的な補陰薬剤である熟地黄が入ってることから補陰用薬として知られています。

虚弱な人、悩みことが多かったり頭をよく使う人、怒りやすくて肝臓が弱い人、疲れやすく体力が弱ってきた人などなどに使う薬でもあります。

昔は王室では王が妃と夜を一緒に過ごした次の朝に必ず飲んでいたほど、元気を取り戻すのに効果があることでも有名な薬でもありました。それだけでなく、頭痛、風邪にもきくとしられています。


近年はこれを薄めに煎じ、茶として販売しています。

これが双和茶쌍화차 なんです。

市販されてるものは甘味を入れて作っていますが、本物は淡い甘味がします。この甘味は甘草からのものです。飲んだ後は苦味と渋みと酸味が口と喉の方に残ります。

これを少し緩和させたい場合は松の実をお茶に入れて飲むと少しは聞きます。

好みで蜂蜜、松の実、ナツメをお茶に入れたり、本場の韓国では生卵の黄身を熱い双和茶に浮かべて飲んだりします。これは60年代の後半のソウルのダバン(その時代の喫茶店)から始まった食べ方であります。

子供の頃、父がこのタバンで飲んでいた双和茶の香りと雰囲気を思い出しました。

小さな蓋付きの器に入ってました。

当時の私からは大人の全有物に見えてました。

飲みたくても飲めないまだまだ・・・

そんな記憶があります。

もちろん、そこには黄身が入ってました。


説明が長くなりました。

今回は有機の柚子で丁寧に仕込みました。



薬剤を一つ一つ丁寧に処理しまして、小さく切り有機の柚子に詰めて

消毒した凧糸に縛り蒸すと焼くを9回繰り返して仕上げてます。



一つを鍋に入れ1~1.5ℓ程に水を注ぎ、じっくり煮出し煎じます。

3回ぐらいは煎じて飲んでもいいですね。

一つの柚子双和茶から大体500ccを3回ぐらいの茶を作れます。


手間暇と愛情かけて仕上げた柚子双和茶をお分けいたします。

お用の方はお問い合わせください。


#柚子双和茶 #유자쌍화차 #쌍화탕


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